書籍:瑕疵担保責任と債務不履行責任
私も法務担当のはしくれとして、瑕疵担保責任の法的性質には
「法定責任説」と「契約責任説」があり、「契約責任説」が現在の通説になっていることは
理解していましたが、最近の判例ではどちらを根拠に判断されているのか
までは理解しておらず、ずっともやもやとした状態でした。
そんな中、毎日拝読しているtacさんのブログ『企業法務マンサバイバル』で、
以前、表題の本が紹介されていてすぐ衝動買いをし、ずっと積読していましたが、
最近やっと読むことが出来ました。
本書では、どのような学術的議論を経て、「契約責任説」が現在のような通説的地位を
占めるにいたったのか、という推移に始まり、判例の解説はもちろん、ドイツ、フランス、
イギリスでは瑕疵担保責任がどう位置づけられているのか、そして日本でも効力が
発生したウィーン売買条約(「国際物品売買契約に関する国連条約」)ではどうなのか、
また、現行の民法改正議論が国際的動向を踏まえて「契約責任説」に向かっている流れが
解説されており、今の私の疑問と知的好奇心にピンポイントで答えてくれる
非常にお腹一杯な内容で大満足でした。
ちなみに、本書は、大学の卒業論文を書いたとき読んだ学術論文を彷彿とさせる
内容と書きぶりになっていますので、仕事で疲れた帰りの通勤電車でもさらっと頭に
入ってくるという類の本ではありません。
なので、行きの通勤時や休暇の時等、頭がまだクリアな状態でお読みになることを
オススメします(笑)
「法定責任説」と「契約責任説」があり、「契約責任説」が現在の通説になっていることは
理解していましたが、最近の判例ではどちらを根拠に判断されているのか
までは理解しておらず、ずっともやもやとした状態でした。
そんな中、毎日拝読しているtacさんのブログ『企業法務マンサバイバル』で、
以前、表題の本が紹介されていてすぐ衝動買いをし、ずっと積読していましたが、
最近やっと読むことが出来ました。
本書では、どのような学術的議論を経て、「契約責任説」が現在のような通説的地位を
占めるにいたったのか、という推移に始まり、判例の解説はもちろん、ドイツ、フランス、
イギリスでは瑕疵担保責任がどう位置づけられているのか、そして日本でも効力が
発生したウィーン売買条約(「国際物品売買契約に関する国連条約」)ではどうなのか、
また、現行の民法改正議論が国際的動向を踏まえて「契約責任説」に向かっている流れが
解説されており、今の私の疑問と知的好奇心にピンポイントで答えてくれる
非常にお腹一杯な内容で大満足でした。
ちなみに、本書は、大学の卒業論文を書いたとき読んだ学術論文を彷彿とさせる
内容と書きぶりになっていますので、仕事で疲れた帰りの通勤電車でもさらっと頭に
入ってくるという類の本ではありません。
なので、行きの通勤時や休暇の時等、頭がまだクリアな状態でお読みになることを
オススメします(笑)
![]() | 瑕疵担保責任と債務不履行責任 (2009/08) 野澤 正充 商品詳細を見る |
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