書籍:凡人のための仕事プレイ事始め
今般は、「凡人のための仕事プレイ事始め」と言う本を読んでみました。
本書の著者である中川淳一郎氏は、書店で平積みされていることの多い新書
「ウェブはバカと暇人のもの」の著者でもありますが、本書では脱力系仕事術を展開されています。
「仕事は人から怒られない為にするもの」
「人間というものは、自分と少しだけ関係のある人々が自分の知らないところでコソコソと何か
やっていると腹がたつものである」
「才能よりも人付き合いのよさこそが重要視される。とんでもない才能が求められる仕事などそう滅多にない。
ほとんどの仕事は「無難」「信用度」「安心感」が求められるのだ」
という著者の言葉からも分かるように、本書はポジティブ一辺倒の内容ではありませんので、
勝間和代さんを信奉する「カツマー」向けの本ではありませんが、かといって、著者は仕事を単純に
お金を稼ぐ為の手段と割り切っているわけでもなく、その根底には仕事の素晴らしさ、楽しさと
いったものを持ち合わせていることが伺えます。
その上で、仕事の本質(?)といいますか、仕事・職場のあるあるネタが散りばめられていますので、
本書から何かを得て明日の仕事に活かす為に力を入れて読み込むというよりは、
単純に読み物として楽しむというのが本書に対する正しいスタンスかと思います。
さて、そんな本書で個人的に心に留まった内容を書き留めておこうと思います。
^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^
どうも、メールと留守番電話はぐうたらにとって妙に便利なツールになっている
ような気がするのである。
(中略)
メールを受けた側は返事を出すのが面倒くさいかもしれないし、まったく
メールをみていないかもしれない。それなのに「メールを送った」ことで
「合意がされた」と思う人が最近は多過ぎるのである。
(中略)
仕事というものは「主導権を相手に渡す」ことの繰り返しである。
第一章で述べた「華麗なるパス」を出しては自分のところから仕事を
他人に回すことだらけだ。
「メールを送った」ことで「はい、私は主導権をあなたに渡しました。
次に返事をするのはあなたの番ですよ。さあ、教えてください。
私は自分がやることはやりましたよ」と一旦自分の仕事を終わらせることができるのである。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
私の会社ではOut Lookの「予定表」機能を使用し、全社員のスケジュールを自由に見る事が
出来るようになっています。
そこで、私は電話する前に予定表を確認し、外出中だったり打ち合わせ中だったりする場合は、
とりあえずメールで要件を伝える事が多いのですが、特に相手が忙しい人の場合、
「予定表」上の予定が済んでもなかなか返事を貰うことが出来ずに、結局電話をして
要件を済ませることが度々発生します。
電話だったら2、3分で意思の疎通が取れる所を、お互いメールでやり取りする場合、
特に内容が込み入った内容の際には、
①メール文の作成・推敲・送信まで5分、
②相手がメールに気づいて見るまで20分、
③その後相手が返事を作成・推敲・送信するのに5分、
④相手の返事に疑問が生じた場合はまたメール文の作成・推敲・送信にまた5分、
以下、ループ∞
と、一つ一つは細切れではあるものの、積もり積もると一つの要件に結構な時間を
使っていることがあると思います。
メールをすることで、「主導権を相手に渡す」ことも出来ますし、言質を記録に残す事が
出来るというメリットはありますが、やはりケースに応じて電話とメールを上手く使い分けないと
仕事の効率が低下しますので、特にメール世代の私としてはそのバランスに気を受けたいと思います・・
さて、話は全く変わりますが、今ふと気づいたことを書き留めておこうと思います。
メールで
「○○との契約書が締結されていれば送ってください」やら
「この契約書のチェックをお願いします」と連絡してきてこちらはしっかり対応したものの、
「ありがとうございました」の一言もよこさない輩がたまにいます。
別に、特段感謝されるようなことではありませんし、仕事として当然依頼があれば対応しますが、
何のリアクションメールもよこさないというのは人としてどうなのでしょうか。
直接合って話す分には至って普通の人でも、メールを使う上での暗黙のルール・礼儀がなってない人、
メールの文体・表現が(私だけでなく誰に対しても)刺々しい人、
無駄に長い・回りくどい文章で読むのに徒労感を感じさせる方は、無意識のうちに、
その人の本当の人となりを左程知らない相手に悪い印象を与えている可能性があります。
たたでさえ無機質なメールという特性上、相手の誤解・反感を生みやすくなっていますので、
この便利なツールを使う以上は最低限のネチケットは抑えておくべきではないでしょうか。
以上、愚痴でした。
<目次>
第1章 あまりにトホホなお仕事の現場
第2章 個人を潰し、事なかれ主義に走る絶望的仕事の現場
第3章 夢、死ね!
第4章 仕事はかくも尊く、人生を左右する
本書の著者である中川淳一郎氏は、書店で平積みされていることの多い新書
「ウェブはバカと暇人のもの」の著者でもありますが、本書では脱力系仕事術を展開されています。
「仕事は人から怒られない為にするもの」
「人間というものは、自分と少しだけ関係のある人々が自分の知らないところでコソコソと何か
やっていると腹がたつものである」
「才能よりも人付き合いのよさこそが重要視される。とんでもない才能が求められる仕事などそう滅多にない。
ほとんどの仕事は「無難」「信用度」「安心感」が求められるのだ」
という著者の言葉からも分かるように、本書はポジティブ一辺倒の内容ではありませんので、
勝間和代さんを信奉する「カツマー」向けの本ではありませんが、かといって、著者は仕事を単純に
お金を稼ぐ為の手段と割り切っているわけでもなく、その根底には仕事の素晴らしさ、楽しさと
いったものを持ち合わせていることが伺えます。
その上で、仕事の本質(?)といいますか、仕事・職場のあるあるネタが散りばめられていますので、
本書から何かを得て明日の仕事に活かす為に力を入れて読み込むというよりは、
単純に読み物として楽しむというのが本書に対する正しいスタンスかと思います。
さて、そんな本書で個人的に心に留まった内容を書き留めておこうと思います。
^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^
どうも、メールと留守番電話はぐうたらにとって妙に便利なツールになっている
ような気がするのである。
(中略)
メールを受けた側は返事を出すのが面倒くさいかもしれないし、まったく
メールをみていないかもしれない。それなのに「メールを送った」ことで
「合意がされた」と思う人が最近は多過ぎるのである。
(中略)
仕事というものは「主導権を相手に渡す」ことの繰り返しである。
第一章で述べた「華麗なるパス」を出しては自分のところから仕事を
他人に回すことだらけだ。
「メールを送った」ことで「はい、私は主導権をあなたに渡しました。
次に返事をするのはあなたの番ですよ。さあ、教えてください。
私は自分がやることはやりましたよ」と一旦自分の仕事を終わらせることができるのである。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
私の会社ではOut Lookの「予定表」機能を使用し、全社員のスケジュールを自由に見る事が
出来るようになっています。
そこで、私は電話する前に予定表を確認し、外出中だったり打ち合わせ中だったりする場合は、
とりあえずメールで要件を伝える事が多いのですが、特に相手が忙しい人の場合、
「予定表」上の予定が済んでもなかなか返事を貰うことが出来ずに、結局電話をして
要件を済ませることが度々発生します。
電話だったら2、3分で意思の疎通が取れる所を、お互いメールでやり取りする場合、
特に内容が込み入った内容の際には、
①メール文の作成・推敲・送信まで5分、
②相手がメールに気づいて見るまで20分、
③その後相手が返事を作成・推敲・送信するのに5分、
④相手の返事に疑問が生じた場合はまたメール文の作成・推敲・送信にまた5分、
以下、ループ∞
と、一つ一つは細切れではあるものの、積もり積もると一つの要件に結構な時間を
使っていることがあると思います。
メールをすることで、「主導権を相手に渡す」ことも出来ますし、言質を記録に残す事が
出来るというメリットはありますが、やはりケースに応じて電話とメールを上手く使い分けないと
仕事の効率が低下しますので、特にメール世代の私としてはそのバランスに気を受けたいと思います・・
さて、話は全く変わりますが、今ふと気づいたことを書き留めておこうと思います。
メールで
「○○との契約書が締結されていれば送ってください」やら
「この契約書のチェックをお願いします」と連絡してきてこちらはしっかり対応したものの、
「ありがとうございました」の一言もよこさない輩がたまにいます。
別に、特段感謝されるようなことではありませんし、仕事として当然依頼があれば対応しますが、
何のリアクションメールもよこさないというのは人としてどうなのでしょうか。
直接合って話す分には至って普通の人でも、メールを使う上での暗黙のルール・礼儀がなってない人、
メールの文体・表現が(私だけでなく誰に対しても)刺々しい人、
無駄に長い・回りくどい文章で読むのに徒労感を感じさせる方は、無意識のうちに、
その人の本当の人となりを左程知らない相手に悪い印象を与えている可能性があります。
たたでさえ無機質なメールという特性上、相手の誤解・反感を生みやすくなっていますので、
この便利なツールを使う以上は最低限のネチケットは抑えておくべきではないでしょうか。
以上、愚痴でした。
<目次>
第1章 あまりにトホホなお仕事の現場
第2章 個人を潰し、事なかれ主義に走る絶望的仕事の現場
第3章 夢、死ね!
第4章 仕事はかくも尊く、人生を左右する
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