書籍:世界のグロービッシュ 1500語で通じる脅威の英語術
最近、英語関係の記事が多いですが、今回も英語ネタで。
今般は、「世界のグロービッシュ 1500語で通じる脅威の英語術」という本を読んでみました。
「グロービッシュ」って何か分かりますか?最近、色々な雑誌等に取り上げられているので、
聞いた事がある方もいるかと思いますが、要は、本書の帯にも記載されている通り
「完璧な英語」から「伝われば十分」へ
というコンセプトです。
なお、「グロービッシュ」は「ブロークンイングリッシュ」とは異なり、文法がめちゃくちゃでも
伝わればいい、ということではなく、文法上、正しい英語である必要はありますが、
下記のルールに従い、平易な英語を使いましょうということです。
(1) 文を短くする
(2) 単語をシンプルに使う
(3) 一般的な英単語(1500の基本語とその関連語)を使用
(4) ボディーランゲージやビジュアルを加えて、コミュニケーションを行う。
(5) 発音は理解されればOK(外国訛りは間違いではない)
さらに、グロービッシュという考え方(著者によれば新しい言語)が、英語圏の内外に
関わらず世界に広がれば、言葉の壁や非英語圏の人の英語コンプレックスは無くなり、
世界の人がもっと効率的にコミュニケーション出来る、と説いています。
上記の世界では、非英語圏の人はプレーンイングリッシュを発するのは当然ですが、
英語圏の人も、上記のルールに従い、英語レベルをグロービッシュまで下げて言葉を
発することが求められます。
ちなみに、本書の左側はグロービッシュで、右側は日本語で書かれていまして、
グロービッシュのプレーンな文体を目にする事が出来ます。
また、本書の末尾には、グロービッシュの基本語(1500語)一覧が掲載されています。
なお、個人的には、「みんなでプレーンイングリッシュを使用していこう」、という考え方には
賛成ですが、一つ重大な問題があります。
それは、今後、グロービッシュが世界に広まって、全ての英語発信者がグロービッシュを
使用してくれる世界が実現することはまず無い(少なくとも、私が生きている間の今後
約50年間はまず無い)ということです。
しかし、著者が
^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^
なまりがあっても「通じる」なら、完璧さはいらないのだ。英語を勉強している人は、
時に立ち止まって、自分が何をしているのかを考えるべきだ。
次のことを覚えておいて、自分に問うのが賢明だ
自分にはどの程度の英語が必要なのか。洗練された単語や完璧な発音すべてが
自分に必要だろうか。おそらくそうではなるまい・・・
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
と言うことにも一理がありますので、言葉のプロを目指す人や一部の外資系会社(英語のレベルが
低いと、いくら専門知識やスキルがあっても同僚や顧客に信頼されないので、ネイティブ並の
英語を求められる職種)を除けば、強迫神経症の様に完璧な英語を目指す必要はないと思いますが、
グロービッシュの枠に縛られることなく、自分に要求される目標到達レベルを定めて、
その目標に向けてこつこつと英語を学習していくしか無いな、と思いました。
本書を読んで、グロービッシュのレベルまで英語の勉強すれば良いんだ、努力しなくて良いんだ
と変に安心や勘違いする人が増えない事を祈ります。
今般は、「世界のグロービッシュ 1500語で通じる脅威の英語術」という本を読んでみました。
「グロービッシュ」って何か分かりますか?最近、色々な雑誌等に取り上げられているので、
聞いた事がある方もいるかと思いますが、要は、本書の帯にも記載されている通り
「完璧な英語」から「伝われば十分」へ
というコンセプトです。
なお、「グロービッシュ」は「ブロークンイングリッシュ」とは異なり、文法がめちゃくちゃでも
伝わればいい、ということではなく、文法上、正しい英語である必要はありますが、
下記のルールに従い、平易な英語を使いましょうということです。
(1) 文を短くする
(2) 単語をシンプルに使う
(3) 一般的な英単語(1500の基本語とその関連語)を使用
(4) ボディーランゲージやビジュアルを加えて、コミュニケーションを行う。
(5) 発音は理解されればOK(外国訛りは間違いではない)
さらに、グロービッシュという考え方(著者によれば新しい言語)が、英語圏の内外に
関わらず世界に広がれば、言葉の壁や非英語圏の人の英語コンプレックスは無くなり、
世界の人がもっと効率的にコミュニケーション出来る、と説いています。
上記の世界では、非英語圏の人はプレーンイングリッシュを発するのは当然ですが、
英語圏の人も、上記のルールに従い、英語レベルをグロービッシュまで下げて言葉を
発することが求められます。
ちなみに、本書の左側はグロービッシュで、右側は日本語で書かれていまして、
グロービッシュのプレーンな文体を目にする事が出来ます。
また、本書の末尾には、グロービッシュの基本語(1500語)一覧が掲載されています。
なお、個人的には、「みんなでプレーンイングリッシュを使用していこう」、という考え方には
賛成ですが、一つ重大な問題があります。
それは、今後、グロービッシュが世界に広まって、全ての英語発信者がグロービッシュを
使用してくれる世界が実現することはまず無い(少なくとも、私が生きている間の今後
約50年間はまず無い)ということです。
しかし、著者が
^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^
なまりがあっても「通じる」なら、完璧さはいらないのだ。英語を勉強している人は、
時に立ち止まって、自分が何をしているのかを考えるべきだ。
次のことを覚えておいて、自分に問うのが賢明だ
自分にはどの程度の英語が必要なのか。洗練された単語や完璧な発音すべてが
自分に必要だろうか。おそらくそうではなるまい・・・
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と言うことにも一理がありますので、言葉のプロを目指す人や一部の外資系会社(英語のレベルが
低いと、いくら専門知識やスキルがあっても同僚や顧客に信頼されないので、ネイティブ並の
英語を求められる職種)を除けば、強迫神経症の様に完璧な英語を目指す必要はないと思いますが、
グロービッシュの枠に縛られることなく、自分に要求される目標到達レベルを定めて、
その目標に向けてこつこつと英語を学習していくしか無いな、と思いました。
本書を読んで、グロービッシュのレベルまで英語の勉強すれば良いんだ、努力しなくて良いんだ
と変に安心や勘違いする人が増えない事を祈ります。
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