今話題の「要件事実入門」を読んでみました。
今般は、今話題の、裁判官である岡口基一氏著作、マンガ:中村真弁護士による、「要件事実入門」を読んでみました。
私は、中村真先生のブログ「WebLOG弁護士中村真」をいつも楽しく拝見しており、本書には、中村先生が書かれた挿絵がふんだんに盛り込まれているものと思って本書を購入しました。
が、しかし、実際には、中村先生のマンガは、本書のオビとエピローグの「要件事実やらないか」という4ページのマンガ部分のみであり、この点は非常に残念でした。。
本書の内容はといいますと、「要件事実論の根本原理の説明がなく、単に結論だけが示されるのであれば、要件事実が暗記科目になりかねません。」と著者が主張するように、下記目次の通り、要件事実論の総論・原理から始まり、後半では、ケーススタディにて、要件事実を使ってどのように裁判で主張をしていくか、ということが解説されており、初学者の私にも頭に入りやすい構成となっておりました。
ただ、以前、NHKが出版している「やさしいビジネス英語」というラジオ講座があり、「やさしい~」という割には全然やさしくない、と当時良く言われていたように、本書も、「~入門」という割には、法学部でしっかり法律について勉強したわけではない、張りぼて法務担当の私には、ところどころレベルが高すぎて読み飛ばしてしまったところが多数あります。。少し時間を置いて、再チャレンジしてみたいと思います。。
なお、私は法務担当なので、申立書面や主張書面を一から作成することはありませんで、当社から提供した情報を基に弁護士が作成した書面をチェックするだけで、これまで、弁護士が作成した書面に要件事実が漏れなく書かれているか、念の為に確認する、という視点では読んだことはなく、単に、当社の主張の前提として書面に記載されている事実が、実際と相違がないことを確認するだけに留まっておりました。
しかし、今後、法廷・仲裁廷に提出する書面をチェックする場合には、個人的な勉強も含めて、どのような要件事実を念頭に入れて弁護士が書面を書いているのか、ということにも気を留めながら、書面をチェックするようにしたいと思います。
<目次>
第1章 民事訴訟の知識
1 総論
2 訴状、答弁書の具体例
3 請求レベル―1(訴訟物)
4 請求レベル―2(請求の選択・特定)
5 主張レベル―1(攻撃防御方法)
6 主張レベル―2(主張責任)
7 立証レベル(立証責任)
第2章 要件事実総論
1 民事裁判過程論
2 要件事実論
3 要件事実の摘出
4 契約に関する要件事実
5 規範的要件
6 対抗要件
7 善意の第三者
8 法律要件の不存在の抗弁
9 司法研修所民事裁判教官室の要件事実論
第3章 要件事実論各論
1 売買代金支払請求
2 賃貸物明渡請求
3 所有権に基づく動産引渡請求
4 所有権に基づく土地明渡請求
5 登記抹消請求
6 所有権移転登記請求
7 保証債務履行請求
8 譲り受けた債権に基づく請求
付録 要件事実論を用いた司法試験論文試験の分析
付録1 平成25年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問]
付録2 平成24年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問]
付録3 平成22年司法試験論文式試験[民事系科目][第2問]
付録4 平成21年司法試験論文式試験[民事系科目][第2問]
付録5 平成20年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問][設問1]
私は、中村真先生のブログ「WebLOG弁護士中村真」をいつも楽しく拝見しており、本書には、中村先生が書かれた挿絵がふんだんに盛り込まれているものと思って本書を購入しました。
が、しかし、実際には、中村先生のマンガは、本書のオビとエピローグの「要件事実やらないか」という4ページのマンガ部分のみであり、この点は非常に残念でした。。
本書の内容はといいますと、「要件事実論の根本原理の説明がなく、単に結論だけが示されるのであれば、要件事実が暗記科目になりかねません。」と著者が主張するように、下記目次の通り、要件事実論の総論・原理から始まり、後半では、ケーススタディにて、要件事実を使ってどのように裁判で主張をしていくか、ということが解説されており、初学者の私にも頭に入りやすい構成となっておりました。
ただ、以前、NHKが出版している「やさしいビジネス英語」というラジオ講座があり、「やさしい~」という割には全然やさしくない、と当時良く言われていたように、本書も、「~入門」という割には、法学部でしっかり法律について勉強したわけではない、張りぼて法務担当の私には、ところどころレベルが高すぎて読み飛ばしてしまったところが多数あります。。少し時間を置いて、再チャレンジしてみたいと思います。。
なお、私は法務担当なので、申立書面や主張書面を一から作成することはありませんで、当社から提供した情報を基に弁護士が作成した書面をチェックするだけで、これまで、弁護士が作成した書面に要件事実が漏れなく書かれているか、念の為に確認する、という視点では読んだことはなく、単に、当社の主張の前提として書面に記載されている事実が、実際と相違がないことを確認するだけに留まっておりました。
しかし、今後、法廷・仲裁廷に提出する書面をチェックする場合には、個人的な勉強も含めて、どのような要件事実を念頭に入れて弁護士が書面を書いているのか、ということにも気を留めながら、書面をチェックするようにしたいと思います。
<目次>
第1章 民事訴訟の知識
1 総論
2 訴状、答弁書の具体例
3 請求レベル―1(訴訟物)
4 請求レベル―2(請求の選択・特定)
5 主張レベル―1(攻撃防御方法)
6 主張レベル―2(主張責任)
7 立証レベル(立証責任)
第2章 要件事実総論
1 民事裁判過程論
2 要件事実論
3 要件事実の摘出
4 契約に関する要件事実
5 規範的要件
6 対抗要件
7 善意の第三者
8 法律要件の不存在の抗弁
9 司法研修所民事裁判教官室の要件事実論
第3章 要件事実論各論
1 売買代金支払請求
2 賃貸物明渡請求
3 所有権に基づく動産引渡請求
4 所有権に基づく土地明渡請求
5 登記抹消請求
6 所有権移転登記請求
7 保証債務履行請求
8 譲り受けた債権に基づく請求
付録 要件事実論を用いた司法試験論文試験の分析
付録1 平成25年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問]
付録2 平成24年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問]
付録3 平成22年司法試験論文式試験[民事系科目][第2問]
付録4 平成21年司法試験論文式試験[民事系科目][第2問]
付録5 平成20年司法試験論文式試験[民事系科目][第1問][設問1]
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