書籍:「経理になった君たちへ」を読んで
今般、Twitter等でちょいちょい目にすることの多かった「経理になった君たちへ―ストーリー形式で楽しくわかる!仕事の全体像/必須スキル/キャリアパス(白井 敬祐氏(著作))」という本を読んでみました。著者は「公認会計士YouTuberくろい」こと白井敬祐氏です。
私は約十数年間、法務担当として従事した後、財務・経理部門の責任者を経て、今では中国法人のコーポレート責任者として経理を含めたコーポレート全般を見る仕事をしております。その為、今ではどっぷり経理実務に携わる立場にはありませんが、話題の本だし、何かの参考になればと思い本書を手に取ってみました。
早速ですが、本書で個人的に心に留まった内容を備忘として書き留めておこうと思います。
1.Excelで最も重要なのは「発想力」(電子書籍 P34)
[以下、上記ページの概要]
経理の仕事を行う上で最低限、覚えないといけない関数はいくつかあるが、経理スキルを高める為に、難しい関数も含めてたくさんの関数を覚えないといけない、ということはない。
将来、自分の業務を引き継いだ人がすんなりエクセルの構成を理解してスムーズに作業に入っていけるよう、なるべく簡易な関数を組み合わせてシンプルなExcelファイルを作成すべき。
その際には、どうすれば手入力が少なく、シンプルなExcelファイルになるのかを考える「発想力」が重要となる。
2.当事者意識をもって考える人こそ価値がある(電子書籍P 200)
上記アドバイスはその通りですね。
著者の言う通り、私の経験上でも内部監査部門の人に多い印象がありますが、他のコーポレート部門でも、出来ていないことを指摘したり、正論を振りかざしてやるべき論を振りかざしてくる人がいます。
しかし、今の運用・状況を考えて、どうすれば出来るかを一緒に考えてみましょうという姿勢で来てくれないと、ただの評論家に終わってしまいます。そんな人は「じゃあ、お前がやってみろよ」と相手に言われないにしても思われて、自分では「良い指摘が出来た」と悦に入っていたとしても、いつまでたっても相手から信頼を得られないですし、評価もされないでしょう。
私は今、海外法人のコーポレート責任者という立場にいますが、あるべき論だけ言う評論家になって、ナショナルスタッフの方から煙たがれる存在になっていないかどうか、常に自問自答して仕事に従事していこうと思います。
私は約十数年間、法務担当として従事した後、財務・経理部門の責任者を経て、今では中国法人のコーポレート責任者として経理を含めたコーポレート全般を見る仕事をしております。その為、今ではどっぷり経理実務に携わる立場にはありませんが、話題の本だし、何かの参考になればと思い本書を手に取ってみました。
早速ですが、本書で個人的に心に留まった内容を備忘として書き留めておこうと思います。
[本書内容説明]
「経理部に配属されたけど何をしたらいいかわからない…」「経理の仕事って機械みたいでつまらなそう…」そんな君たちに経理の仕事の本質を教えます!経理パーソンが主体的に生きるための、経理入門書の新定番!
[目次]
第1章 経理部に配属されちゃった
1.経理部に配属されちゃった!
2.経理部ってどんなスキルが必要なの?
3.え?経理部ってたくさん種類があるの?
第2章 非上場会社/会計事務所委託編
1.経理業務を会計事務所へ委託しよう
2.そもそも経理部ってどんな仕事するの?
3.会計事務所に何の業務をお願いしよう?
第3章 非上場会社/単体経理編
1.毎月決算しなきゃいけないんですか?
2.従業員の給料を計算しなきゃ!
3.年次決算は大忙し!
第4章 非上場会社/大会社編
1.大会社になっちゃった!
2.監査法人がやってきた!
3.監査役が新設された!
第5章 非上場会社/子会社編
1.買収されちゃった!
2.上場企業になると決算書の種類が増えるの?
3.子会社経理って実際何やるの?
第6章 上場企業/親会社編
1.親会社に出向になっちゃった!
2.経理のお客さんって誰ですか?
1.Excelで最も重要なのは「発想力」(電子書籍 P34)
[以下、上記ページの概要]
経理の仕事を行う上で最低限、覚えないといけない関数はいくつかあるが、経理スキルを高める為に、難しい関数も含めてたくさんの関数を覚えないといけない、ということはない。
将来、自分の業務を引き継いだ人がすんなりエクセルの構成を理解してスムーズに作業に入っていけるよう、なるべく簡易な関数を組み合わせてシンプルなExcelファイルを作成すべき。
その際には、どうすれば手入力が少なく、シンプルなExcelファイルになるのかを考える「発想力」が重要となる。
[hitorihoumメモ]
経理の仕事をしていますと、大量のエクセルファイルを扱うことになりますが、過去にエクセルマスターみたいな人が作ったエクセルは、その人しか理解出来ないような複雑な関数・マクロ・構成で作成されていて、その人が退職した後、誰もメンテナンスできずに困ったことになる、というのは経理部門あるあるだと思います。
本当に物事の本質を理解していて説明が上手い人は、「難しいことを難しく話す人」ではなく、「難しいことを簡単に説明できる人」だということは良く言われます。
それと同じように、本当のエクセルマスターであれば、自分がいなくなった後でも困らない、分かりやすいシンプルなエクセルにしてこそ、称賛されるべきことかと思いましたね。
私はというと、エクセルは人並みのスキルしかないので、高度な関数を駆使することはそもそも出来ませんが、一からExcelフォームを作成するのであれば、自分しか分からないブラックボックスなExcelを作成しないように気を付けないと思います。
2.当事者意識をもって考える人こそ価値がある(電子書籍P 200)
口で「~すべきだ」というだけなら誰でも出来る仕事で、そんな仕事には価値は無く、あるべき姿に向かってどうやって実現できるかを考えて、行動できる人こそが価値のある人間だと思います。是非とも「~すべきだ」のあとに当事者意識をもって考えて行動できる人材になっていただければと思います。
上記アドバイスはその通りですね。
著者の言う通り、私の経験上でも内部監査部門の人に多い印象がありますが、他のコーポレート部門でも、出来ていないことを指摘したり、正論を振りかざしてやるべき論を振りかざしてくる人がいます。
しかし、今の運用・状況を考えて、どうすれば出来るかを一緒に考えてみましょうという姿勢で来てくれないと、ただの評論家に終わってしまいます。そんな人は「じゃあ、お前がやってみろよ」と相手に言われないにしても思われて、自分では「良い指摘が出来た」と悦に入っていたとしても、いつまでたっても相手から信頼を得られないですし、評価もされないでしょう。
私は今、海外法人のコーポレート責任者という立場にいますが、あるべき論だけ言う評論家になって、ナショナルスタッフの方から煙たがれる存在になっていないかどうか、常に自問自答して仕事に従事していこうと思います。
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