「増補改訂版 道具としてのファイナンス」(石野 雄一 (著))を読んで
「増補改訂版 道具としてのファイナンス」(石野 雄一 (著))を読んで見ました。

著者の石野 雄一氏は、「ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書) 新書」を初め、ファイナンスに関する書籍を多数書かれている方です。
本書は、ファイナンスを勉強されている方であればご存じの方も多い、ファイナンス界隈のロングセラー本かと思います。
なお、本の帯には「普通のビジネスパーソンならば、この本だけで十分」という記載されていて、確かにファイナンスを分かり易く解説してくれていてはいますが、しかし、随所に出てくる数式の解説について、私はそのほとんどを理解出来ず、文章の箇所以外はほとんど飛ばし読みしてしまいました・・。
おそらく、私のような他の「普通のビジネスパーソン」も同じような理解レベルかと思いますが(そう思いたい・・)、「本屋で平積みされていて、よく見る本だけど、手に取ったら数式のページがそこそこあってハードルが高そうだからと読むのはスルーしよう」とするには惜しい、非常に勉強・為になる本ですので、100%理解してやろうと思わず、とりあえず手に取って読めるところを読んでみることをお勧めします。
なお、著者の石野 雄一氏は、経営されている会社のHP内にファイナンスの解説に関するブログ(名称:社長ブログ)も運営しており、頻繁に更新されているので、私は毎週、記事をチェックしています。
ファイナンスに関心のある方向けに興味深い記事が多数UPされていますので、知らなかった方は見てみてはいかがでしょうか?
https://ontrack.co.jp/ishinoblog/

以下に、本書で心に留まった箇所を抜粋させて頂きます。
[hitorihoumuメモ]
私のようなコーポレート部門の管理職の人間は、経営者の意思決定にどれだけ有益な情報を提供出来るかが評価の分かれ目かと思います。
ファイナンスに限りませんが、時間を掛けて詳細・綺麗な分析資料を作成・提示したところで、経営層に「So what(それで俺はどうしたらいいの?)」と言われたら価値が無い提案となってしまいます。分析する段階から、経営判断に資する分析となるにはどのような情報であるべきか、結論に繋がる情報を提供出来ているかという視点を持たないといけませんね。
「With-Withoutの原則を基に投資判断が必要」
→ 投資の判断をする際、「投資をする場合」と「投資をしない場合」を比較して
どれだけキャッシュフローが変化するかに基づいて判断すべきであるという原則
→ お金を投資したことで増加するキャッシュの増加分に着目する考え方
[hitorihoumuメモ]
「With-Withoutの原則」については、著者の会社の上記HP内の「ファイナンス用語辞典」に解説がありますので、詳しく知りたい方は覗いてみてはいかがでしょうか?
https://ontrack.co.jp/f-terms/with-without%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%89%87/

[目次]
序章 ファイナンスの武者修行
第1章 投資に関する理論
第2章 証券投資に関する理論
第3章 企業価値評価
第4章 企業の再適資本構成と配当・自社株買い
第5章 資本市場に関する理論
第6章 デリバティブの理論と実践的知識
第7章 経営の自由度の価値評価
著者の石野 雄一氏は、「ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書) 新書」を初め、ファイナンスに関する書籍を多数書かれている方です。
本書は、ファイナンスを勉強されている方であればご存じの方も多い、ファイナンス界隈のロングセラー本かと思います。
なお、本の帯には「普通のビジネスパーソンならば、この本だけで十分」という記載されていて、確かにファイナンスを分かり易く解説してくれていてはいますが、しかし、随所に出てくる数式の解説について、私はそのほとんどを理解出来ず、文章の箇所以外はほとんど飛ばし読みしてしまいました・・。
おそらく、私のような他の「普通のビジネスパーソン」も同じような理解レベルかと思いますが(そう思いたい・・)、「本屋で平積みされていて、よく見る本だけど、手に取ったら数式のページがそこそこあってハードルが高そうだからと読むのはスルーしよう」とするには惜しい、非常に勉強・為になる本ですので、100%理解してやろうと思わず、とりあえず手に取って読めるところを読んでみることをお勧めします。
なお、著者の石野 雄一氏は、経営されている会社のHP内にファイナンスの解説に関するブログ(名称:社長ブログ)も運営しており、頻繁に更新されているので、私は毎週、記事をチェックしています。
ファイナンスに関心のある方向けに興味深い記事が多数UPされていますので、知らなかった方は見てみてはいかがでしょうか?
https://ontrack.co.jp/ishinoblog/

以下に、本書で心に留まった箇所を抜粋させて頂きます。
ファイナンスはツール(道具)にしか過ぎない
(中略)
日産時代、私はよく上司にこんなことを言われました。
「分析するだけなら誰でもできる。それをどうアクションに結びつけていくかだ。マネジメントの意思決定に使えないものは単なる自己満足にすぎない」
[hitorihoumuメモ]
私のようなコーポレート部門の管理職の人間は、経営者の意思決定にどれだけ有益な情報を提供出来るかが評価の分かれ目かと思います。
ファイナンスに限りませんが、時間を掛けて詳細・綺麗な分析資料を作成・提示したところで、経営層に「So what(それで俺はどうしたらいいの?)」と言われたら価値が無い提案となってしまいます。分析する段階から、経営判断に資する分析となるにはどのような情報であるべきか、結論に繋がる情報を提供出来ているかという視点を持たないといけませんね。
「With-Withoutの原則を基に投資判断が必要」
→ 投資の判断をする際、「投資をする場合」と「投資をしない場合」を比較して
どれだけキャッシュフローが変化するかに基づいて判断すべきであるという原則
→ お金を投資したことで増加するキャッシュの増加分に着目する考え方
[hitorihoumuメモ]
「With-Withoutの原則」については、著者の会社の上記HP内の「ファイナンス用語辞典」に解説がありますので、詳しく知りたい方は覗いてみてはいかがでしょうか?
https://ontrack.co.jp/f-terms/with-without%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%89%87/
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