「繰延税金資産」は、ゆで太郎の無料クーポン券のようなもの

1.繰延税金資産について良い例えを使った解説記事の紹介

会社が定期購読している週刊 経営財務 2020年4月27日号が、在宅勤務体制によりだいぶ遅れましたが、私の手元に社内回覧されてきましたので読んでみました。

上記冊子の中では、公認会計士 溝口聖規氏が書かれた「会計知識録 (企業の会計・財務活動を解読)」というテーマの「第1回 繰延税金資産の取り崩し」という記事が目に留まりました。

溝口先生は、繰延税金資産を飲食店のサービス券のようなものと例えて、以下の様に解説されています。

以下は上記該当文章を私が簡潔にまとめたものです。


(飲食時)
・手元所持金 1,000円のみ
・飲食店で700円の食事をした
・会計時に次回使える500円のサービス券を受領

この時、実質的には200円(700円-500円)で食事が出来たことになり、
500円分が税金費用のマイナスと考える。

そして、飲食後、手元にある500円のサービス券が繰延税金資産に相当する。

(飲食後)
・手元資産 800円
・手元所持金 300円
・500円のサービス券



繰延税金資産を飲食店のサービス券に例えて解説されたものは個人的には初めて目にしましたが、非常に分かりやすい例えですね。

今度、繰延税金資産について解説する機会があれあ借用させて頂こうと思います。



2.ただ、単純なサービス券では少し違和感も・・・

溝口先生は、繰延税金資産の取り崩しも上記サービス券を例えしてあげて解説されています。
その部分を抜粋させて頂きます。


延税金資産の取り崩しを、先ほどのサービス券の例を使ってイメージしてみましょう。

このサービス券には使用期限があります。使用期限は2か月後です。2か月を経過すると紙くずになって500円分の飲食の価値は無くなります。500円のサービス券は、用途が限定(特定の店舗での食事のみ)され、現金化はできません。あなたは2か月間仕事が忙しく、サービス券を使用数機会が乏しくなってきました。すると、500円のサービス券の実質的な価値が段々と低下していきます。そして、使用期限を経過するとサービス券は無価値になります。繰延税金資産も同様に、将来の活用機会(課税所得の減少)が乏しくなるほど消滅(取り崩し)するというイメージです。



この解説も分かりやすいのですが、少し腹落ちしないのが、使用期限が近くなるとサービス券の価値は確かに低下はするものの、期限までに店舗に持参すれば額面通りの値引きが得られるので、ちょっと繰延税金資産の例えとしては個人的しっくりこない感じです。

そこで、例えとしては何がいいのか色々と考えたところ、個人的には、チェーン系そば屋さんの「ゆで太郎」でたまに配布している、以下のように8つに分割出来て、1回の食事につき1枚しか使えず、また、使用期限が決まっている無料クーポン券が繰延税金資産の例えとしてはよりしっくりくる感じですね。
(ゆで太郎を知らない人にとってはイメージが沸かないかと思いますので、写真を貼っておきます)

回数券のようなタイプのクーポン券で使用威期限があるあたりが、繰延税金資産の回収可能性をも表現出来ているかと思います。

8分の1の券を使って無料かき揚げを貰い、残りの8分の7部分を財布に忍ばせておくものの、全部使うまでに気付いたら使用期限が切れてゴミになるあたりも、繰延税金資産の取り崩しが急に発生して大きな(気分的)損が発生するのと似ていますね。似てないか・・。

ゆで太郎では、キャンペーン期間中は食事をする度に新しい無料クーポン券を毎回くれますが、この点は繰延税金資産とは相違するところかと思いますので、例えに使う場合はこの点はスルーしましょう。

[以下、ゆで太郎の無料クーポン券]
coupon_convert_20200603234951.jpg



3.最後に

「繰延税金資産」と「クーポン券」の2つのキーワードでググってみたら、溝口先生がGLOBIS 知見録という情報系サイトに書かれた上記と同様の例を挙げた繰延税金資産に関する解説がありましたので、気になる方は下記URLの該当ページをご覧ください。

https://globis.jp/article/4331
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42歳 男 二児(+柴犬)の父
主に週末にブログを更新する予定です。
今、中国(上海)で駐在員生活をしています。

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