ワークフローの導入を検討する場合は、まずはフロー自体の棚卸をすべし 他1本です

1.ワークフローの導入を検討する場合は、まずはフロー自体の棚卸をすべし

今般は、「CFOのためのIT利活用の強化書(あずさ監査法人)」という本を読んでみました。

早速ですが、本書で参考になった箇所を抜粋させて貰います。


データ構造の最適化や業務の標準化を行わないままRPAを導入すれば、非効率なデータ処理や業務処理が反復されることになる。



従前から実施してきた合議、承認、決裁記録の取得が今の環境においても本当にすべて必要といえるのかを吟味することが重要である。

(中略)

日本企業では社内の慣習として合議、多数決など複雑な承認経路を経た承認、決裁を行っている企業も少なくない。ワークフロー製品には、そのような複雑な承認経路の制御に対応したものも多いが、非常に複雑な承認経路の存在は、選定しうるワークフロー製品の幅を狭める可能性があるとともに、導入後のマスタメンテナンスなどの煩雑化、業務負荷の増大にもつながりかねない。

 そのため、ワークフローシステムの導入・活用にあたっては、まずは自社内で必要とする承認フローの棚卸と、簡素化に向けた再整理こそが重要となる。



上記はその通りですね。

現在、当社ではワークフローの導入を検討しており、いくつかのワークフロー製品のトライアルを実施しています。

現在はエクセルやワードで各種申請書類を作成してプリントアウトし、紙で回覧していた運用をワークフローへの移行を検討するにあたり、当初は、今のエクセル・ワード書式の体裁(見た目)をそのまま再現できるワークフロー製品が良いと考えていました。

エクセル・ワードの申請書をPDF化し、ワークフローソフトのフォーム作成画面に貼り付けて、従来と変わらない体裁でワークフローの申請が出来る機能のある製品を検討していました。

しかし、今の書式の体裁は必ずしもベストとは限らず、とりあえず回覧しておこうということで回覧ルートが長くなったり、複雑な経路になっている申請書もあります。また、今の申請書フォームの体裁に固執するとワークフロー製品上で電子フォームを作成する手間が大きすぎるので、ワークフロー製品が既存で持っているフォーム書式を極力活用することも念頭に、今回のワークフローの導入検討を機に、そもそもの申請承認フローの棚卸、簡素化を検討しています。

紙をただ電子化しただけでもペーパーレスとなるメリットはあるかもしれませんが、承認スピードはさほどUPしないのでは宝の持ち腐れですからね。

CFO_convert_20210206115240.jpg



2.連結会計時の未達取引の調整方法(「売上原価対立法」的考え方に基づく違和感の溶解)

今般、「連結精算表から理解する連結会計入門(吉田 剛氏、植野和宏氏著作)」という本を読んでみました。

これまで連結会計に関する基本書、入門書をいくつか読んできましたが、「未達取引の調整」を解説した本は(私の記憶が正しければ)これまで無かったか、あったとしても説明の量が足りなかったと思うので、今回、改めて参考になりました。

本書P43に、未達取引を調整する際の修正仕訳例が記載されていましたので以下の通り抜粋させて貰います。
(便宜上、本書に記載の前提条件の記載を省略して仕訳例だけ記載します。詳細を知りたい方は本書P42を参照ください。)


[連結仕訳]
<個別修正仕訳(未達取引の調整)>

(借)売上原価(仕入高)  (※3)700 (貸)買掛金      (※3)700
(借)商品           (※4)700 (貸)売上原価     (※4)700
                           (期末商品棚卸高)

(※3)700・・・・・前提条件③参照
(※4)700・・・・・未達取引として仕入計上しているため棚卸資産に振替え



なお、以前、本ブログにて、「棚卸資産に含まれる未実現利益の連結消去仕訳に関する個人的な違和感」という記事にて、「売上原価対立法」に基づいて売買取引を記帳している会社(私の所属会社を含む)としては、「売上原価」勘定で未実現利益の消去を行うことに違和感があると記載しました。

同様に、私が約2年前に経理部門に異動後、初めて未達取引の調整仕訳を入れた際、「売上原価対立法」的な頭で考えると、未達取引の調整時に「売上原価」勘定で調整することに当初、個人的に違和感がありました。

素人考えでいえば、未達取引の調整であれば、下記仕訳一本でいいのではないかと思った時もありました。
(下記の仕訳では売上原価勘定が出てこないので、連結消去出来ないのでダメですが)


(借)商品       700   (貸)買掛金       700
  

しかし、本書の上記解説のように、「未達取引として仕入計上しているため棚卸資産に振替え」る為に、「売上原価(仕入高)」、「売上原価(期末商品棚卸高)」で調整していると考えると分かりやすいですし、腹落ち出来ますね。違和感を持っていたのは私だけかもしれませんが・・。

当時は、連結会計では「売上原価」勘定で調整するものという説明を受けて、そういうものかと自分を納得させてましたが、上記のようなレクチャーが当初にあれば個人的に理解が進んだのになと今、ふと思いました。

[その為、本書で心に留まった解説内容]
連結修正仕訳によって生じた将来減算一時差異がどの会社に帰属するものかを適切に判別した上で、会社毎に個別財務諸表における将来減算一時差異と合算し、繰延税金資産の回収可能性を判断していく必要がある。

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42歳 男 二児(+柴犬)の父
主に週末にブログを更新する予定です。
今、中国(上海)で駐在員生活をしています。

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